2009年3月19日発行 株式会社フルハシ環境総合研究所
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GMM[Green Mail Magazine] No.142
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う意味を込めて、「グリーンメールマガジン」と名付け、皆様に月2回
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【本日の特集】
1.多様性の強さ
永島直人(株式会社フルハシ環境総合研究所)
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◇◆本日の特集◆◇
1.多様性の強さ
永島直人(株式会社フルハシ環境総合研究所)
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2010年10月、名古屋で開催される「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」
を控え、現在、生物多様性が注目されています。生物多様性とは、種、生態系、
遺伝子の3つの多様性のことです。現在、これらの多様性が急速に失われてい
ます。これは、取り返しのつかない非常に大きな問題であり、何より恐ろしい
のは、いつ、どのような影響が起きるのかが「わからない」ということです。
さて、本稿では、生物の多様性と経済の多様性を対比しつつ、「多様性」の柔
軟な強さについて、考えてみたいと思います。
そもそも、なぜ生物は多様性のある存在になったのでしょうか。ダーウィンは、
種の起源のなかで「生物は常に環境に適応するように変化し、種が分岐して多
様な種が生じる」と言っています。地球上には約175万種、未知のものも含め
ると3,000万種の生き物が存在しています。これらの生き物は、世界のあらゆ
る地域において、それぞれの異なる環境に適応するために、ここまで進化して
きたのでしょう。また、その地域の生き物全体(生態系)の安定をはかるため
に、多様性を獲得したようにも思えます。ところが、私たち人間の活動が原因
で、いま生物多様性が急速に失われているのです。
ここで、いったん経済の多様性に話題を振ってみましょう。
現在の経済は、多様性を持っているでしょうか? 私は、グローバル化により、
経済は多様性をどんどん失ってしまったように思えます。グローバリゼーショ
ンが世界を席巻する以前は、地方経済はその土地の産業により成り立っていた
ように思います。小さな商店、小さな地方メーカーによって、地方レベルの商
業圏の中で経済がまわっていたのではないでしょうか。
ところが、ひと握りの勝ち組が、合理化等により競争に勝ち残りました。大勢
の小規模メーカーは市場から締め出されてしまい、すっかり多様性は失われて
しまっているように思うのです。そこへこの世界同時不況がやってきました。
産業構造は多様性を失っていたために、世界同時不況という打撃によって、こ
うも見事に経済が沈んでしまったのではないでしょうか?
より柔軟な強さを取り戻すために、生物にも経済にも「多様性」の切り口から
構造を抜本的に見直し、すぐに「行動」しなければ、本当に取り返しがつかな
いように思います。
◇◆編集後記◇◆―――――――――――――――――――――――――――
厳しい経済情勢のなか、企業はこの環境に適応しようとしています。その一つ
が、ワークシェアリングの導入、そして副業の許可です。これは新しい雇用形
態、働き方です。厳しい状況になったことで、企業・従業員双方にとって、働
き方に多様性が生まれたと考えられないでしょうか。(永島)
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